玉川上水を歩く(8・完) [玉川上水を歩く]
この公園を過ぎたあたりから車道歩きが多くなる。
五丁橋から見た玉川上水。
青梅橋(愛称ほたる橋)
奥多摩街道沿いに歩く。
大型ダンプなどが多く行きかう。
新橋から覗いた玉川上水。
12:29
福生加美上水公園。
ここで一休み。
13:27
羽村堰到着。
橋を渡り対岸にある羽村市郷土博物館まで足を延ばしてみる。
小学生たちが課外学習で賑やかだった。
羽村堰から羽村駅に向かう。
途中の羽村観光案内所に立ち寄る。
NHK「ブラタモリ」で玉川上水が紹介されてから観光客がグッと増えたそうだ。
そういえば、今日の行程中、玉川上水歩きだろうと思われる人達が多くみられた。
テレビの影響はすごい。
羽村駅の反対側に出てブラタモリで知った「まいまいず井戸」を観てきた。
まいまいず井戸
まいまいずとは、かたつむりのことで、井戸に向かって降りる通路の形がこれに似ているため名づけられたものである。この井戸は地元伝説では大同年間(八〇六〜八一〇)に創始されたものとしているが典拠はない。形態および板碑などの出土からみて、鎌倉時代の創建と推定される。さく井技術の未発達の時代に筒状井戸の彫りにくい砂礫層地帯に井戸を設ける必要から、このような形態をとるにいたったものである。おそらく、隣接の熊野神社(現在・五ノ神社)とともに村落の中心になって継続して使用されてきたものと思われる。
元文六年(一七四一)に、当時の五ノ神社の村中の協力で井戸普請が行われた記録があり、その後も数回修理されてきたが、昭和三十五年町営水道開設に伴い使用を停止した。
地表面での直径約一六メートル、深さ約四・三メートル、スリバチ状の窪地の中央に直径約一・二メートル、深さ五・九メートルの堀り井戸がある。地表面からは周壁を約二周して井戸に達するようになっている。(東京都教育委員会掲示より)
これで「玉川上水を歩く」も今日で完了。
当時の時代背景を感じながら歩いた意義のある遡行だった。
お疲れさまでした!
14:50
駅改札に到着。
自宅に帰り、ふと空を見上げると陽が落ちた天空にくっきりとした半月が。
半月の左上に木星が、その右下にキラキラと輝く金星が浮かんでいた。
天空の舞が玉川上水制覇を祝っているように感じた。
ちと、ロマンチックすぎたかな?
玉川上水を歩く(7) [玉川上水を歩く]
今回は前回の終点、西武線の「玉川上水駅」から拝島駅までの約7㎞を歩く。
天気は上々だがちょっと風が冷たいようだ。
2021年11月6日(土)
11:21
玉川上水駅を出る。
駅を出ると目の前に玉川上水が流れている。
早速歩き出します。
千手橋を通過。
宮の橋付近。
きれいな水が流れている。
金毘羅橋付近。
美影橋。
12:14
玉川上水とその上を通る川の立体交差。
再び清流が現れる。
西武拝島線の踏切を渡る。
いよいよ玉川上水源流まであと一回となった。
楽しみなのだ。
先日のNHKのブラタモリで玉川上水が取り上げられていた。
録画しておいたので後でゆっくり観てみよう。
玉川上水を歩く(6) [玉川上水を歩く]
2021年10月28日(木)
6回目となるこの日は前回の続き、西武国分寺線「鷹の台」近くの「鷹野橋」からスタートだ。
11:21 鷹の台駅出発。
鷹の橋は線路沿いにある。
早速、気持ちの良い遊歩道が伸びている。
新小川橋。
隣に水車橋がある。
人が多くなってきた。
地元の人、散策の人、ジョギングをしている人などが目立つ。
創価学園にかかる「栄光橋」
遊歩道はさらに続きます。
水面を覗くとかなり深い。
水面まで10mはあるだろうか。
川幅も緑道を含めれば20mはある。
玉川上水完成当時は規模の大きな上水だったのだろう。
水の音、虫の声、鳥の鳴き声などを聴きながら歩く。
12:37
東小川橋。
小川橋手前の水面。
キレイな水が流れている。
小平監視所手前の碑。
清流の復活とある。
唯一、玉川上水の水面に降りることができる場所。
水は予想に反して生温かった。
蘇る水の説明板。
この辺りは「川」そのもの。
13:30
玉川上水駅に到着。
多摩都市モノレールと西武拝島線が交差している。
今日の遡行はここまで。
予定ではあと2回の行程で終了だ。
玉川上水を歩く(5) [玉川上水を歩く]
今日は五回目の玉川上水歩きだ。
この日は朝から冷たい風が吹いている。
すっかり秋めいた気候だった。
前回の続き、小金井橋から歩く。
先ずは武蔵小金井駅から小金井橋まで20分ほど歩かなくてはならない。
11:04 武蔵小金井駅着。
小金井街道を歩いて。
11:23 小金井橋交差点に出る。
ここは桜の名所らしい。
玉川上水緑道はここから21㎞グリーンロードとなって続いているようだ。
11:36 貫井橋
ここから橋を渡って右岸に出る。
11:46 茜屋橋。
小桜橋
橋の欄干から川面を見ると、なんと大きな鯉が悠々と泳いでいるではないか!
12:04 喜平橋交差点
再び左岸の道へ。
桜橋の踏切に出る。
西武多摩湖線「一橋学園駅」が近い。
気持ちの良い緑道だ。
いいな、いいな。
こういう道は大好き!
12:30 一位橋
川面を覗くとここにも大きな鯉が。
こちらは黒い鯉が群れをなしている。
(写真では分かりにくいかも)
12:38 小川水衛所跡。
12:40
ちょうど昼を過ぎたのでベンチで一休み
心地よいグリーンベルトをさらに進む。
鎌倉橋。
ここにも鯉が気持ちよさそうに泳いでいる。
東鷹野橋
西武国分寺線踏切。(中央公園内から撮影)
鷹の台駅がすぐそばに。
13:49 鷹の台駅。
今日の行程はここまで。
なんとも気持ちの良い貴重なコースだった。
次回はこの鷹の台駅からスタートだ。
予定ではあと三回の行程で終了。
いよいよ佳境に入った感じ。
なんとも楽しいな。
玉川上水を歩く(4) [玉川上水を歩く]
今日は前回の終着地三鷹駅から始まる。
三鷹駅北口11:17スタート
北口を左に出るとすぐに玉川上水跡が現れる。
小さな公園のようになってちょっとした憩いの場に。
そのまま玉川上水に沿って遊歩道が造られていた。
ぎんなん橋。
昔、線路の引き込み線があったところのようだ。
左側が玉川上水、車道を挟んだ右側は境浄水場。
大橋。
11:51
桜橋交差点。境浄水場正面玄関。
こんな側道が続く。
ところどころ、水面が現れる。
12:01
境水衛所跡。
境水衛所 跡について
水衛所(すいえいじょ)(水番所(すいばんしょ)) とは
水衛所とは、江戸市中への水を確保するため、水番人(みずばんにん)と呼ばれる人が常駐していた場所です。
水番人は、玉川上水に流れる水量の確認や周辺の巡回、流れてくる落ち葉の掃除などを行っていました。
水衛所は、江戸時代には奉行の支配下におかれ、「水番所」と呼ばれていました。
境水衛所について
境水衛所は、明治維新後、東京市水道部(現在の東京都水道局)が管理することになったことから、明治27年に水番所を水衛所と名前を変え、引き続き職員(水衛)が常駐し、玉川上水の点検や清掃などを行っていました。
その後、淀橋浄水場の廃止に伴い玉川上水への通水を停止したことから、境水衛所は昭和55年3月に廃止されました。水道局では、史跡である玉川上水をより身近に感じていただくため、境水衛所跡地を散策路として、平成24年度に整備しました。
(説明板による)
水衛所の名残。
側道を進むと。
右側から五日市街道が合流する。
どんどん進みます。
12:37
小金井公園が見えてきました。
公園に入って昼食がてら一休み。
小金井公園のなんと広いこと。
若い女性や子供たちが思い思いに休んでいる。
休憩を終えて再び玉川上水へ戻る。
ここから右岸を歩く。
右岸の方が道幅が広く整備されている。
やがて小金井橋に到着。
小金井橋の説明看板が。
13:31
小金井橋交差点。
今日の行程はここまで。
この交差点を左折して小金井街道に入り武蔵小金井駅を目指す。
13:51
武蔵小金井駅。
この日のコースは史跡なども多く、楽しみながら歩くことができた。
さぁ、いよいよ武蔵野の森の深層部に入っていくようで楽しみだ。
次回をこうご期待。
玉川上水を歩く(3) [玉川上水を歩く]
今日は前回の続き、井の頭線「久我山」駅から中央線「三鷹駅」約4.4㎞のコース。
まだコース上に、最寄り駅が近いのが助かるがこの先、だんだんと駅が遠くなるのが心配だ。
10:33 久我山駅を出る。
11:12 東橋に差し掛かる。
民家の裏側を通る。
水面が見えてきた。
思ったより川幅が広く水面までが深い。
水は少ないが静かに小さな波を立てながら流れている。
11:28 宮下橋から水面を覗く。
明星学園前を通過。
水面が見えると嬉しい。
井の頭恩賜公園に出た。
牟礼分水跡の説明版。
12:04 井の頭公園の広場。
ここで15分ほど小休止。
ジョギングをする人、ベンチで語らう人、散策する人、思い思いに過ごしている。
玉川上水を歩く(2) [玉川上水を歩く]
笹塚駅に降り立ったのは午前10:50。
今日の予定コースは井の頭線「久我山駅」までのおよそ7.3㎞のコース。
玉川上水跡は駅前から続いている。
玉川上水紹介のしゃれた看板。
しばらく歩くとやがてこんな箇所が。
ここから暗渠になる。
幅広い緑道が続く。
環七は地下道をくぐって渡る。
環七を渡ったその先にはこんなところも。
案内図が。
国道20号線(甲州街道)に沿ってしばらくの間、車道歩きになる。
歩道橋を使って反対側に渡る。
国道20号線からちょっと離れる道を行く。
右手に明治大学。
その隣に築地本願寺。
緑道が続く。
再び歩道に出る。
徒歩で渡るのは初めての経験だ。
環八を過ぎるとこんな歩道となる。
玉川上水を意味しているのでは。
右手に工事中の大きな公園を過ぎると左手にこんもりとした森が。
左手に渡ると玉川上水が姿を現した。
岩崎橋。
柵の下に流れているのだが深いのと樹木に遮られて水は見えない。
今日の行程はここまで。
商店街に入り久我山駅に向かう。
駅前に神田上水が流れている。
久我山駅到着 13:40。
次回はこのイラストマップの道を進むのだ。
帰路は井の頭線で渋谷に出て品川経由で帰途に就いた。
この日は暑くなく心地良い気候だったので楽しく歩くことができた。
さぁ、次回はいつにしようか楽しみだ。
玉川上水を歩く(1) [玉川上水を歩く]
初日の今日(9月10日)は起点(終点)と言われている新宿御苑の四谷大木戸から京王線の「笹塚」駅まで。
自宅を9:30に出て新宿御苑前に10:29に着いた。
まず、四谷区民センターの東側にある史跡「玉川上水水番所跡」の大きな記念碑を確認。
そこから新宿御苑内の遊歩道を歩く。
細長い清流が流れている。
なかなか気持ちの良い遊歩道だ。
ところどころに説明看板が。
新宿御苑の遊歩道を出ると一気に大都会のど真ん中へ。
バスタ新宿を過ぎてルミネを右に見て西新宿1丁目の交差点を左に入る。
すぐ右側に葵橋の石碑がある。
川はなくても橋の跡だけはちゃんと残っているのだ。
そのまま直進。
千駄ヶ谷橋を過ぎる。
やがて文化女子大学の前に出る。
正面には立派なレンガのモニュメントが!
そこには玉川上水の碑が。
初台駅近くの改正橋。
このような道路を渡りながら玉川上水は緑道公園となって続いている。
緑道公園は思ったより幅が広く散策路としては最適だ。
要所要所に説明看板が。
新台橋。
このあたりから甲州街道から離れていく。
こんな雰囲気も。
まもなく笹塚駅だ。
このあたりからやっと水が見えるようになった。
笹塚駅は目の前だ。
四谷大木戸からおよそ5.8㎞。
四谷大木戸出発10:42。
笹塚駅到着12:52。
気温の上昇がぶり返した日であったが行程のほとんどが整備された緑道だったので暑さによる辛さは感じなかった。
さぁ、次回は次の行程に挑戦だ。
玉川上水を歩く(序章) [玉川上水を歩く]
以前、多摩川の河口から源流まで辿るツアーに参加したことがあった。
それは、2012年の12月から2013年の6月まで11回に分けて歩いたものだった。
その時に、玉川上水が引かれた羽村の堰に通りかかったことがあった。
羽村市観光協会のパンフレットによると、玉川上水は江戸の発展に伴い人口が増え、水不足が深刻になった。
幕府は上水建設を決定し、その事業を庄右衛門・清右衛門兄弟に工事を請け負わせた。
工事着手から8か月後には約43㎞の上水路が完成した。
庄右衛門・清右衛門兄弟は褒賞として玉川の姓と帯刀を許され武士の身分に取り立てられたのです。
東京都水道局は玉川上水の一部を今でも利用しているとのことです。
羽村堰に建つ玉川兄弟の像。
この玉川上水を終点から遡行してここ羽村堰まで歩いたらどうだろうか?
ネットで調べてみると玉川上水散策コースなど参考資料が結構ある。
全長45キロを一日で歩き切った人がいたのにはびっくり。
詳細なレポートや、わかりやすい絵地図など参考になるものを収集。
よし! 歩いてみよう!
この距離から考えると8回から10回に分けて歩くのが妥当だろう。
早速、新宿御苑の四谷大木戸から笹塚駅までの約5.8キロに挑戦だ!
支度をして一歩外に踏み出すと最高気温35℃という思わず後ずさりするような猛暑!
電子レンジに放り込まれたような気分だ。
こりゃだめだ、熱中症になること間違いなし。
やめた! こういう時の決断は早い。
家の中に引き返し思案する。
そうだ、今日のところは起点の羽村堰を先に下見してみよう。
羽村なら都会より涼しいだろう。
ってなわけで、この日は計画変更「玉川上水散策」計画の序章となった。
川崎から立川を経て青梅線に乗り換え羽村まで。
駅前に羽村堰まで900mの案内看板が。
この先にある羽村市観光案内所に立ち寄り地図やパンフレットを頂く。
しばしの車道歩きをしていると見えてきました「羽村堰」が。
多摩川の本流から枝分かれした玉川上水が水門から勢いよく流れている。
広場には東屋やベンチがあって小休止に最適。
涼しいし、計画変更して正解だった。
対岸には羽村市郷土博物館があるが、見学は次回にすることにした。
この後、車道を福生駅まで歩き、家路に着いたのだった。
もう少し涼しくなったら、四谷大木戸のスタート地点から歩いてみよう。
それまで、資料の読み込みをしておこう。
ホントに歩けるのかよ?