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肝臓にシジミはよく似合う [出来事]

連日のアルコール攻勢で働き者の肝臓もさすがに疲れてくる。
シジミが肝臓によいということはよく言われていることだ。
しじみ汁も大好きでよく食べるが肝臓に働きかけるのにはちょっと心許ない。
どんぶり一杯食べてもその量はたかが知れている。
サプリメントとして摂るにはドラッグストアなどで売っている錠剤が一般的で糖衣錠になっているのもある。

私が愛用しているのは「川端のシジミエキス(原液)」。
小さな瓶には真っ黒なコールタール状のシジミが詰まっている。
大和シジミを30時間煮詰め、60グラム作るのに15キロのシジミを使うのだそうだ。
文字通り原液だ。
これをこのまま口に入れたら大変、数日間口の中は強烈なシジミの匂いが取れない。
朝、小さじに三分の一ほどすくいオブラートにくるんで水で飲む。

副作用としては肝臓の調子がよくなるのでアルコールがハカいってしまう。
砂漠が水を吸うようにお酒がスイスイ入るのだ。
いいんだか、悪いんだか…。

このシジミエキス、値段がエラく高い!
小さな瓶60グラム入りで定価8400円!
だからひと瓶飲み終わると暫くは買えない。
いいかげん肝臓が疲れたなと感じたときだけ買うことにしている。

思い出す出来事があった。
自然食品売り場でこのシジミエキスを買った。
この日はタイミングよく2割引の日だった。
何か得した気分になってイソイソと家に帰った。
袋から出し、改めてシジミの箱をみるとなにやらシールが貼ってある。
「賞味期限切れ。50%OFF」と書いてあった。
これってどう理解したらいいのだろう。
店に電話してみた。
電話には買ったときの女性が出た。
「今、シジミを買ったものですが、賞味期限切れ 50%OFFって書いてあるけどどういう意味?」
電話の向こうから慌てている様子が伝わってくる。
「ス、スミマセン。間違えてお売りしてしまったようです」
しきりに謝りながらすぐに取り替えるという。

私は再び店に赴いた。
お金を返してもらってシジミを戻し、一旦チャラにした。
店員は恐縮しながら新しいシジミを出してきた。
「いや、この賞味期限切れでいいんだよ。」
店員は意外な顔をして「よろしいんですか?」
「賞味期限切れのシジミがあったらもっと出して」と、私。
「これしかないんです」
「賞味期限切れが出たら教えてよ。また来るから」
店員はてっきり怒られると思って萎縮していたようだったが次第に顔を和ませた。

「賞味期限切れが出ました!」の電話はいまだにない。


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