青梅の梅

多摩川の源流歩きの途中で青梅を通過する。
今、青梅の梅が大変なことになっていることを知った。

平成21年、青梅市内で梅やモモなどに感染するウイルス病が確認された。
このウイルス病はアブラムシが媒介するもので果実の表面にまだら模様があらわれ、商品価値が損なわれたりする。
このウイルスは人間や動物に感染することは全くなく、また感染している梅の果実を食べても健康に影響はない。

しかしながら、青梅市全域で半数の梅樹がウイルスが原因で伐採処分されているのだそうだ。
実梅の生産者も大打撃だし、観梅の名所「吉野梅郷」の梅樹はすでに1万本を超える数が伐採処分されているとのこと。
歩いていてどの家にも梅樹があったろう農園に梅は見あたらず整地された裸の畑に変貌していた。
市や観光協会は梅の里「吉野梅郷」を再び梅の名所としてよみがえらせようと再生復興に取り組んでいる。
吉野梅郷がこんなになっているとはつゆ知らず。
一日も早い復興を願うばかりだ。