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逆流性食道炎 中編 [医療ネタ]

前編はこちら

胃カメラ検査の朝。
前夜は11時頃で晩酌を済ませ、もちろん朝から飲まず食わずで臨んだ。
肩に注射し、麻酔のゼリーを喉に浸す。
毎年のように胃カメラを受けている経験から、喉にしっかり麻酔を効かせておかないと辛いことになる。

診察台で横になっていると美人女医さんがやってきた。
マウスピースを口にはめられた。
太く黒いムチのような管を目の前にかざす。
「いくわよ~~! 覚悟ッ!」とは言わないが、女医さんの美人顔に似合わず管を容赦なく喉に突っ込む。

「ゲッ~~ [どんっ(衝撃)]〠※∞[雷]ゔ@!」
どうもいつもと違う展開だ。

「う゛~ $[あせあせ(飛び散る汗)]∋%![バッド(下向き矢印)]?㈱」
「はい、もう少し我慢してね」

「ぐぇー [ー(長音記号1)][パンチ][たらーっ(汗)]
「体の力を抜いて」と、看護師さんが肩をさする。

「これからカメラが胃の中に入るから楽になるわよ」
え?まだ胃まで行ってなかったの?
カメラが胃に落ちていくと何となく楽になった。
モニターを見る余裕が出てきた。
昨夜の晩酌の肴が胃壁にへばりついていないか探したが何も残っていなかった。

女医さんは念入りにカメラを操作している。
いつもよりずっと時間が長い。
やがて管が抜かれて検査はやっと終わった。

「お疲れ様でした。10分くらい横になっていてね」
いろいろあったから、あとで説明するわ」
ん?「いろいろあったから」ってなんだ?

休んでいる間、カーテンを隔てたとなりの診察室には次々と患者が入ってくる。
酒を飲み過ぎて調子が悪いと訴える男。
熱があるのに元気だけはいい男の子。

中には「逆流性食道炎」ではないかと検査を頼んでいる患者もいた。
この人も新聞チラシを見たのだろうか。
「逆流性食道炎の検査は胃カメラを飲むのよ」と、女医さん。
じゃ、検査の予約を入れましょう。
(なんだ、この人わたしと同じだ)
「検査の費用はどのくらいかかります?」と患者が聞いている。
「そうね、1万円位ね」
「保険を使ってですか?」
「そう、保険を使ってね」
そうか、わたしも今日の会計は1万円はかかるんだ。
妙なところで情報が入ってしまった。

そんなやりとりを聞いているうちにウトウトと眠くなってきた。
「テッちゃんさ~ん、大丈夫? こちらにどうぞ」
診察室に呼ばれた。


後編に続きます。
ずいぶん引っ張るねぇ^^;


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